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篠

Author:篠

初めまして。一般小説の感想を掲載しています(別館ではBL小説・BLCDの感想を掲載しています)

好きな作家は、
・三浦しをん
・宮部みゆき
・福井晴敏
・綿矢りさ
などです(敬称略)

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返事はいらない / 宮部みゆき



◆返事はいらない / 宮部みゆき◆

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。日々の生活と幻想が交錯する東京。
街と人の姿を鮮やかに描き、爽やかでハートウォーミングな読後感を残す。
宮部みゆきワールドを確立し、その魅力の全てが凝縮された山本賞受賞前夜の作品集。

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今回の短編集は当たりでした。
全体的に共通して描かれているのは、現実と虚構を区別できなくなった人たちの姿、でした。
借金を抱えた女性の話がいくつか見られ、職場の金を持ち逃げした女性の話もあり……東京という、一見華やかで行けば成功するように思える場所に身を滅ぼす人たちの姿が印象的でした。
宮部さんが東京を題材としたためか、解説で東京という幻想が云々、といったことが書かれています。しかし、東京はあくまで題材であって、テーマとしては、現実を見る目、などにあるように思いました。その辺は読者によりけりだと思いますが。

収録作の「ドルネシアにようこそ」は、虚構をテーマにしながらも、暖かな気持ちで読み終えることが出来る作品です。
ドルネシアとは、「ドン・キホーテに出てくる、主人公の妄想の中にしかいない想い姫」を表しているそうですが、まさにこの短編集のテーマを表しているように思います。
すなわち、「現実にある、人々の想像の中にある東京」といったところ。ドルネシアが本当はアンドンサという酒場の娘であるという文からは、「東京の飾らない面、住んでいる人たちにとっての東京」を示しているのかと。
そして、アンドンサの中に本物の思い姫を見つける……つまり、各々が東京という街を見つめる、現実を見つめる、という意味があるのではないでしょうか。
こういった描き方には感嘆しました。

そして……。
こうして感想を書いているうちに、やはり東京の現実と虚構がテーマだったのかな、などと思えてきますが、そこで終わらせないのが宮部さんだと思っていますので、自分が感じたテーマはやはり「現実を見る目」という事にしておきましょうか。
本を読んで得るもの・感じるものは人によって違いますが、この短編集から、それぞれにとっての何かを感じられると思います。

ちなみに、推理もの・ミステリーものとしての要素よりは、人情ものとしての要素が強いので、ご参考までに。
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