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篠

Author:篠

初めまして。一般小説の感想を掲載しています(別館ではBL小説・BLCDの感想を掲載しています)

好きな作家は、
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月魚 / 三浦しをん



◆月魚 / 三浦しをん◆

古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。
瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

商品詳細を見る

解説であさのあつこさんが書いているように、「月魚」は決して激しい物語では無かった。
登場人物に共感して泣く、怒る、喜ぶ……そういったことは無いです。ただ、客観的になってしまうかというと、そうでもなく。
作品のゆったりとした空気に取り込まれる作品です。水彩絵具を和紙に垂らしたような空気が漂っているのですが、それがなんとも心地いい。

真志喜、瀬名垣共に、共通の過去の傷を背負っています。それに向き合えないが故に、お互いがお互いに向き合えていない。
相手に対する後ろめたさから、相手に想い(おそらく好意だと思うのですが、一概に恋愛感情とは言い切れないかも)を伝えられない。
こうやって書くとよくある恋愛小説のようですが、月魚はもっと文学的な色が濃いように思います。そもそも、真志喜と瀬名垣が抱いている感情が、恋愛感情といえるかどうかも怪しいので。

男同士というイレギュラーな組み合わせ、お互いが共に抱いている罪悪感など、そういった負の要素を乗り越えて、相手を大切に思えるか・愛せるかを問う作品でした。
あくまで問題提起をしているまでで、それ以上は読者の手に委ねる、そういった描き方がされています。よって、読後にしみいるような気持ちになれました。

「BLっぽい」ということで勧められるのをよく目にしますが、読後の感慨はBLのそれとは大きく異なるかと。
作品内で全て解決しつつも(無理に訴えかけてこないものの)、読者が自発的に考えてしまう点が好みでした。

ちなみに、短編が2作収録されています。
どちらも特有の空気を残しつつ、真志喜と瀬名垣の過去・未来を読むことが出来ます。購入するなら書き下ろしが収録されている文庫版がいいでしょう。
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Comment

こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2009/09/30 01:38 | URL | 藍色 #- [ Edit ]

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古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。 二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた。 ...
2009/09/30 01:36 | 粋な提案
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