S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
04« 2017/05 »06

Search

Profile

篠

Author:篠

初めまして。一般小説の感想を掲載しています(別館ではBL小説・BLCDの感想を掲載しています)

好きな作家は、
・三浦しをん
・宮部みゆき
・福井晴敏
・綿矢りさ
などです(敬称略)

コメント・トラックバック・リンクフリーです。
リンクですが、ご一報いただければ相互リンクさせていただきます。

なにかご用件があれば、
ruin.blog★gmail.com(★を@に書き換えてください)
までどうぞ!

Recent Comments

Recent Trackbacks

Mobile

QRコード

Blog People

Free Space



PING送信プラス by SEO対策


あわせて読みたいブログパーツ

track feed / Blog

SEO対策 / 小説

User Tag *オススメ度*(★=1 ☆=0.5)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私が語りはじめた彼は / 三浦しをん



◆私が語りはじめた彼は / 三浦しをん◆

私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?
大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。
だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。
迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。

商品詳細を見る

相変わらず面白い、しをんさんの作品。
現在は「三四郎はそれから門を出た」というブックガイド&カルチャーエッセイを読んでいるのですが、この作品内で取り上げられた作品を読んでみようかな、などと思っています。一つの本について分析していくのではなく、あくまで本の紹介といった感じですが、うまくまとめてあって、読みたいと思わされます……。それも、普段興味のない写真集なども含め……。

と、話が逸れましたが、「私が語りはじめた彼は」もなかなか満足な作品です。愛情の間に横たわる、不安要素などが描かれていました。
しをんさんのいくつかの作品で見られる、「だれかを深く愛するというのは、愛を与えることではなく、『愛したい』と思う気持ちを、その相手から与えられる、ということなのだ」という考え方が反映されているようでもありました。

この作品の中で取り上げられる村川という男と、そのまわりの女性は、お互いに愛が一方通行であったように思います。また、まわりの女性のみならず、村川によって影響を受けた各家庭の人物(むしろそちらが多く描かれているのですが)たちのすれ違い、それを淡々と描いている。
淡々と、というのは、結末に特に救いがあるわけでもなかったりと、極めて視点がシビアという意味です。

相手から愛を受け取ろうとするというのは、自分が受け身になること、つまり、相手を受け止めようとすることのように思います。だから、それはすなわち相手を理解しようとすることにつながるのではないかと。
自分が「愛する」ことに必死で、相手に「愛される」(=相手を「理解する」)ことを忘れてはいけない、そう告げられているような作品でした。

主題があり、その主題をうまい具合に抑えて描いている点がよかった。しをんさんの作品は、全体的に押しつけがましくない点が好きです。
ただし、熟読しないことにはなかなか理解できないかもしれません。自分も、今この感想を書いている段階で物語を把握しきったとは言えず、ただ「自分の感じ取った主題についての感想」を書いているに過ぎないので。(要するに、物語について説明しろといわれても、難しい)
このもどかしい感じが、もう一度読んでみようという気にさせます。

いくつか謎が残ったままだったので、それは少し減点。
ただ、どうも意図的に「謎は謎のまま」にしたという感じがするので、これは、ちゃんと自分で考えろということなのかもしれません。(謎、というよりはモヤモヤ、かな)

もう一度読み直してみたい作品でした。
壊れていく人間関係の中、それでも生きていく、そんな当たり前のことが当たり前のように、しかしどこか怖く描かれています。
スポンサーサイト
三四郎はそれから門を出た / 三浦しをん | HOME | マイケル・ジャクソン追悼商品って……

Comment

Comment Form


to secret
 

Trackback url to this Entry

Trackback to this Entry

三浦 しをん 「私が語りはじめた彼は 」「月魚」 を読んで、文章の巧さは良く分かったんだけど、その寸止めBL小説のような香りに、ちょっと何...
2009/07/06 21:20 | 日常&読んだ本log
| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。